「……学校。
行ってみようかな……」

着替えをしてる先生に声をかけると、なぜか酷く驚いて振り返ってきた。

「どうしたんだ、急に?」

「だって、学校行ったら、ずっと先生と一緒にいられますよね……?」

「まあ、授業の時間とか無理だけどな」

上目で見上げると、ちゅっとキスしてくれた。

「行きたいなら止めない。
それにいまは文化祭の準備であまり授業がないからいいかもな」

「……うん。
じゃあ、着替えます」

「ああ」

制服、だけど、シャツは迷わず先生のシャツを着た。
これじゃないと落ち着かない。
そんな私に先生は苦笑いはしてるけど、止めたりしない。

鞄もなにも持たず、手ぶらで先生と一緒にアパートを出る。

外に出るのはひさしぶり。
ここに来てから一歩も外に出ていない。