カップラーメンにお湯を注いだ先生から離れる。

先生のあとをまたぺたぺたとついて行き、横にくっついて座る。

床の上にはカップラーメンとコンビニ弁当、それに先生の実家からもらってきたケーキ。

「宮野、あーん」

「あーん」

口を開けると、先生が小さく切ったコロッケを入れてくれる。
私がもぐもぐと食べてるあいだに、先生はカップラーメンを啜ってる。

「あーん」

「あーん」

また口を開けると、今度はご飯を入れてくれた。

もぐもぐ、もぐもぐ。

「ごちそうさまでした」

「またそれだけか?
なら、ケーキは食えるか?」