小学生に戻ってる私の前に、にたにた笑う椛島先生が迫ってくる。

……ヤダ。
ヤメテ。
オウチニカエリタイ。

モウヤダ。
イタイ。
クルシイ。

ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ……。

「あーっ!!!!!!」

自分の絶叫で目が覚めた。
私の身体は自分の身体じゃないみたいに、喉から絶叫を吐き出し続ける。

「萌花!大丈夫だから!!
大丈夫だから、萌花!!」

「あーっ、あーっ、あーっ!!!!」

お兄ちゃんがぎゅっと抱きしめてくれても、声は止まらない。
吐き出しても吐き出しても無くならない、恐怖。

「萌花!萌花、大丈夫だから」

「あーっ、あーっ、あーっ!!!!!」