でも、なんて答えていいのかわからない。

「萌花、今日、テスト受けなくて正解だったね!
もう、めちゃくちゃ難しくて全然ダメだったよー」

急に葵ちゃんが笑顔で、話を変えてきた。

きっと気、使わせた。
ダメだな、私。

「数学とか、こんなの課題にあったっけ、っていう難しい問題ばっかりでさー。
杉本、ほんとムカつく」

「それは葵ちゃんが、課題丸写ししたからだよ」

「課題が多すぎるんだもん!」

怒ってる葵ちゃんにくすくすと笑いが漏れる。
おかげで、昨日から塞いでた気分が少し、よくなった。

「萌花はやっぱり、笑ってる方がいいよ」

「ありがと、葵ちゃん」

そのあとも、葵ちゃんは今日学校であったことをいろいろ話してくれた。