明石くんが買ってきてくれたお茶を飲みながら、ぼーっと作業してるのを見てた。

……というか。

自分のクラスの仕事なのに、隣のクラスの明石くんがやってるというのは、問題なのでは?

「あ、明石……くん。
あと、自分でやる……カラ」

おずおずと明石くんの学生服の袖を引き、上目遣いで見上げたら、レンズの向こうの瞳がすーっと逸れた。

「宮野。
……それ、天然?」

「……はい?」

訳がわからなくて首を傾げると、ますます明石くんの目元が赤くなる。

「……やっぱり可愛い、宮野」

「……えっと」

ちょっとだけ学習したので、三歩ほど明石くんから離れてみたら、……速攻で距離を詰められました。