「いいよー。
でも、ほとんど埋まっちゃったねー」

そっと岡崎さんの隣に腰を下ろすと、普通に話してくれた。
なんかそれだけで嬉しい。

「なら次は僕でも埋める?
どうせなら、大塚よりもグラマーにしてよね」

明石くんの声に男子が俄然、やる気を出して穴を掘り始めた。
そっちに移る人と、負けずに葵ちゃんをグラマーにしようとする人に別れていく。

「宮野さん、ほらもっとかけて」

「あ、うん」

園田さんにも声をかけてもらえて嬉しいな。

「もうやめてー」

半泣きの葵ちゃんがちょっとかわいそう、と思いつつも、まわりの人と楽しく砂をかけていく。
こんなふうにみんなと笑うのって久しぶりだな。

……その後。