「……OKじゃない」

「萌花?」

「そんなことするから、いつまでたっても私、クラスに馴染めないんじゃない!!」

今回のことは、私にも原因があることは理解した。
なにに気を付けたらいいのかはわからないけど。

なのに、こんなことしてたらますます嫌われるばっかりじゃない。

「お兄ちゃんなんてだいっきらい!!!」

自分の部屋に駆け込み、思いっきりドアをバタンと閉める。
ベッドに寝ころぶと涙がぽろぽろ出てきた。

「萌花、萌花って。
萌花、出てこい」

ずっとお兄ちゃんが部屋をノックする音が聞こえてたけど、無視してた。