するどくてやわらかい




色素の薄い細くて長い髪も、

少しキーの高い声色も、

たまにつないでくれる手のひらも、

抱き寄せたときに感じる感触もーーー



「おいアスカよ。なんか顔が気持ち悪いぞ」



机の木目を眺めていた視線を正面に移動させると、前の席に座る呆れた顔をしたヤマモトがいた。


「気持ち悪いって、ひどいな」


「なーんかちょっとにやけてるし。顔が変態だった」


「男の子はみんな心に変態が住んでるんだよ。普段上手に隠してるだけで」


「いや、お前今隠せてなかったよ」