「送信、と」
送信ボタンを押して、校門にもたれかかりながらその場にしゃがみ込む。
まだ4時になったばっかりなのにもう暗くなってきたな。
もう冬だな。
だんだん葉が散って薄くなってきた木を見ながらぼーっとして、
「お、アスカ!何やってんだー」
「待機中。がんばれー」
部活で外周を走ってる友達と一言二言かわしつつユリちゃんを待つ。
しばらく待っていると、後ろからぱたぱたと小さくこっちに向かってくる足音が聞こえた。
「アスカくん!」
しゃがみこんでいた腰を上げて、その足音の方向へ視線を向ける。
そこには普段きちんとしてるのに、走ってきたせいで少しだけ髪が乱れたユリちゃんがいた。
「おつかれさま」
「ごめん、メール、さっき見て」
少し息が切れていて、途切れ途切れに僕に謝るユリちゃん。
そんなユリちゃんもかわいいと思うことがばれたら、ヤマモトから爆発する呪いをかけられるだろう。
「謝んないで。僕が勝手に待ってただけなんだからさ」

