ーガチャー


実「あれ?理斗?」

理「ん?なんで実紅?」


あ、やべ。そーいえば俺の部屋に理斗がいたの忘れてた。せっかく二人っきりになれたと思ったのにな。

いや、でも寧ろ理斗いてくれて良かったかな?だって、もし二人っきりだったら俺の理性がな。

今だけは理斗がいるのを許してあげよう。


舜「えーっとですね、理斗は実紅ちゃんが来る前から一緒にいたんです。それと、実紅ちゃんは俺のブレスレットを届けに来てくれたんですよ。」


実「そっか!じゃあ、なんか逆にごめんね?」

理「お前が謝ることなんかねーよ。ってか、夏だけど流石にその格好は寒くね?」

実「うん、少しだけ寒いかも。」

理「んじゃあ、これ着とけよ。」

理斗は自分が着ていたパーカーを実紅ちゃんに渡した。

なんですか、この状況は。すっごく面白くない。


実「え、でもそしたら理斗が……。」

理「俺は大丈夫だから。いいから黙って着とけよ。」

実「うぅ……。ありがとう。」

理「おう!」


実紅ちゃんが理斗のパーカーを。これじゃあ、理斗の匂いがついちゃうじゃないですか。

ってか、実紅ちゃん少しだけ喜んでる?え、なんで?
そんなに理斗のパーカーが嬉しいの?


なんか2人で楽しそうに話し出したし。俺が実紅ちゃんのこと呼んだのに。なんだよ、これ。


つまんなすぎるだろ。俺も小さいことで嫉妬してるのがうざいし。