はい、今は3人で机を挟んで座っているところ。
僕の前に來ちゃんとそーちゃんが座っているの。
今から來ちゃんのことを話してもらうの。
來「そら……。」
空「なぁーに?」
來ちゃんは少し下を向いている。
やっぱり気にしてるんだよね?
僕が怒ってるって思ってるのかな?
そんなことないのになぁ。
空「來ちゃん?僕別に怒ってるわけじゃないからね。ゆっくりでいいから話して?」
僕がそう言うと來ちゃんは少し驚いた顔をした。
そして、ゆっくり話してくれたんだ。
來「僕、いや、あたしね男の子じゃないんだ。本当は女の子なの。だから、碧にぃの妹で奏の姉なの。」
空「うん」
來「ここに転校して来たのは、両親がニューヨークに転勤になって……。あたし1人で家に置いておくのは心配だからって碧にぃと奏がいるこの学園に転校してきたの。もちろん男子校だから男装をしてね。ちなみに、すんなり転校出来たのは理事長がパパの弟だから。あと、恭ちゃんと仲が良いのも理事長のたっちゃんと親友だから。長くなっちゃったけど、今まで騙しててごめんなさい……。」
僕に全て話してくれた來ちゃんは、また下を向いてしまった。
そんな來ちゃんをそーちゃんは優しく頭を撫でてたんだ。

