成り行きを見守っていたらしい、和也がオレに言った。

「真央、青田のことなぐってたぞ」

はああ?
真央が殴ったんかよ!
けっこう力の強そうな男子生徒だったけど、あいつまた向こう見ずなことしやがって!!
ばかだな、あいつ・・・

でも・・・

あいつは。
決して。
間違ったことはしてない。
と、そう思った。

和也も同じことを思い出していたみたいだった。

「小学校のときも、こんなことあったな」


その言葉を聞いて、和也もオレも真央を追いかけていった・・・