オレがとろんとした目で(いや、眠かったなんですけど)そういうと、健さんはあからさまに脅えていた。

「いや。オレそういう趣味はないんやけど~」
困ったようにハンドルを握っていた。


「違いますよ~。オレ健さんみたいなカッコいい男になりたいんです!お願いします!」
 

「はは、あ~びっくりした。告白されんのかと思ったわ~」
といいながらも

「いや、オレなんてかっこよくないし。でも睦月に協力するわ!」
と快く言ってくれた。