鏡の前で、自分の姿をチェック。


明日から高校に入学する。
新しい制服に着替えて、髪を整える。

「うーん、ビミョウやな」

春休みに、日サロで焼いた肌が制服に全くなじんでない。

洗面台を占領していたら、妹の生意気な声が聞こえた。

「ばっかじゃないの?お兄ちゃんには”全然”似合ってないし」

ん。わかっとるわ!そんなこと。
でも、オレにはな、それでもやらなくては、いけないんだよ。

なぜかって・・・
それは。