少女は仮面をつける

琴音SIDE


『お願い、帰ってきて…お兄ちゃん」


一人だけにはなりたくない。
一人ぼっちにはなりたくない。
一人は嫌いだ。


『ずっと待ってるのに何で帰ってこないの?』


本当は分かってた
捨てられたくらい
現実逃避したかった


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「おい、起きろ」
「ん、先生?」



また夢……
お兄ちゃん達に見捨てられた後の夢…
ずっと待ってる、私。


「…あ、今何時ですかぁ?」
「お、お昼休みだが…」


此処に来たのも何時くらいだっけ?
朝なのは憶えてるけど、もうそんなに経ってたのか


「すみませ~ん。もうそんなに居てしまったんですねぇ。出ますねぇ」



私は出口に向かう


「なぁ」


保健医…いや、黒羽の元幹部に止められた


「何ですかぁ?」
「お前は何処にいる」


…何、言い出すかと思ったら。
なんて馬鹿な事聞くんの?
黒羽って可笑しい人の集まりですか?


「ふふ、私は此処にいますよぉ?では此処で失礼しますねぇ」



私はそう言って今度こそ出た