恋の多急便



___はっ

目を開けると殺風景な寮の天井がうつった
小さな窓からはうっすらと光が差している

つい一週間前に引っ越してしてきた寮

「今日は恋できるかな?」

ぐ~っと伸びをしながらそうつぶやいた


大津賀 唯




<きっともうすぐよ>



お母さんはいつもそういっていた