「じゃあ、夏帆は先帰って、お母さん心配してるよ。」



「わかった。ありがとうね、蘭。」



「で、こうなった原因を教えてもらおうか??」



俺はさっきの出来事を包み隠さずすべて話した。



「アンタ、サイテーだね。とりあえず、死んでくれば??」



「はぁ??いくら何でもその言い方はないんじゃねーの?」



「なにが??サイテーなんだからいいでしょ。」



「やっぱりキスされたのがそんなにショックだったのか??」



「は??何言ってんの??近づいたのがダメだったの!!キスなんてもってのほか!!夏帆は近づくなって言ってなかった??」



「あ、あぁ、近づきたくもないって言ってたな。そんなに俺が嫌いだったんだな。」



「あー!!めんどくさい!!アンタのことが嫌いなわけじゃない!!夏帆は、男ともおしゃべりしたいって頑張ってたのに!!自分からなら頑張って男に触れるようになったんだよ!!」



「え?なに?意味わからない。」



「夏帆は、男が駄目なんだよ。それでも頑張って話して、少しだけだけど触れるようにもなって、なのにアンタは、近づかないでって言われたのに近づいて、キス??頭おかしいの??あの子、過去に痴漢にあって、男が怖くなっちゃったんだよ。過呼吸になったっておかしくないよ。可愛かったからとか、男の勝手な理由で夏帆のこと傷つけないで!!」



は、俺、サイテーだな。泣かして、過呼吸。



優海哉side、end