自分はなんてバカなんだと悔やんでももう手遅れだ。


金髪の男がポケットに手を伸ばしてきた。


抵抗しようとしたが小柄で細い体では
自分よりだいぶ大きい男を押し返す事は出来ず
簡単に財布を取られてしまった。


「か、返して…」


「うるさいな、ちょっと借りるだけだって」


「ひゃあっ」


金髪の男に片手で体を押され、ふらつく。


情けない。


そんな思いでいっぱいになりついに涙が溢れる。