「ねぇもしかして小松が元気ないのって君が原因?」
「え、あ…はい。けんかしちゃって」
気まずくて俯くと女子はへー、と驚いたような表情をみせた。
「意外。小松もこんな年下のこと喧嘩するなんてねぇ。あんな堅物で真面目なのに。」
ふふっ、とその人が笑うと小松先輩が私たちの方にきた。
「…何のようだ。」
声のトーンは低い。かなり低い。
そして目つきもすごく悪いし、まず表情が怒ってる。
「うわ、小松、なにそんな怖い顔してんの。てか喧嘩したんだって?大人気ないねぇ。」
女の人はそう言ってじゃあね、と去って言った。