でもそれに対して私はひとつ疑問がある。



「あの。この作戦って余計反感買うんじゃ…」



悪口が出回ってる私と人気者の生徒会役員が付き合うと嫉妬や妬みから余計まずい状況になるであろう。



すると小野くんは目を細めた。




「会長は、北野を信用してるんだよ。『アイツは話せば面白いやつだから』って言っていつも北野のこと褒めてたよ。

な、佐野。」



「はい!それに、舞花先輩は純情で汚れのない人だからきっかけさえあれば友達もできるって言ってました。」




「…あー、なんか言ってたね。かなり優しーい目をして。あれ鬱陶しかった。」




すると姫華ちゃんは目を伏せた。



「…だから言いたくなかったんだと思います。自分の悪口が出回ってるって知ったら舞花先輩は傷つくんじゃないかっていつも心配してましたから。」



だから。と姫華ちゃんは続ける。