すると先輩はクスリと笑った。 「…そんなに好きか?俺の香り。」 「わ、す、すみません…っ!」 急いでジャケットを先輩に返す。 「…可愛いな、おまえは。」 こともあろうか、先輩はそんなことをボソリといった。 「え…え!?」 なにをいってるの、急に…!可愛いとかいうタイプの人じゃないのに。 「帰るか。送ってく。」 「大丈夫です。先輩疲れてるでしょ?」 さっきの可愛い発言も先輩が疲れてるからに違いない。