小松 陽向side



『もう私には構わないでください!先輩なんて大嫌い!』



突然、北野に拒絶された時は何がなんだかさっぱりだった。



なんで、俺を見て泣きそうな顔をする?傷ついたような顔をする?


俺はーー北野に嫌われたのか?



こっちが泣きたい気分だった。



だけどさっき、北野の幼馴染、赤井から電話がかかってきて謎が解けた。



多分北野は、噂かなにかで俺が亜子に告白したことを知った。

まぁ、実際は嘘告白なわけだが。



それを誤解して次の日ーー俺を拒絶した。