とりあえず舞花先輩と別れてから私はもう自宅にいるであろう小野先輩に電話をかけた。 加藤くんには言えないよね。彼は亜子ちゃんのことが好きなのだから。 『佐野か。どうした?』 私はさっきあったこと、聞いたこと、全部小野先輩に話した。 すると小野先輩は苦笑した。 『なんだそれ。女子ってのはめんどくせぇな。』 「どうすればいいですかね。舞花先輩に話すか、亜子ちゃんに問い詰めるか、会長に誤解を解いてもらうか。」