小松 陽斗side 北野の話を聞いて俺はひとつ思ったことがある。 まだ確信はないが、もしかしたらその幼馴染は北野のことが好きだったのではないか、と。 北野は見ての通り鈍感だ。 だから気づかないこともあるのかもしれない。 「そうか、話してくれてありがとな。」 そういうと北野は少し眠たそうに笑った。 …疲れたのか。まぁ、久しぶりの地元だもんな。