そして目が覚めたら病院にいた。



そばにはお母さんがいて。


今まで隠していたイジメが一気に明らかになった。



祐也くんは幼馴染で家も隣。


親同士も仲良かった。




でも、イジメが明らかになった今、どうなるんだろ。



そう思い私はお母さんに聞いた。



「あの、祐也くんは…」




するとお母さんは嬉しそうに笑った。



「あの子はほんとにいい子よね。あなたをここに連れてきてくれたのもあの子よ。祐也くんがいなかったらあんたは…」



涙目でそう言われるけど、ピンとこない。



もしかして、私が認識してるイジメとお母さんが認識してるイジメは違う?




結論から言うとその考えは当たっていた。



お母さんは信用してる、さらには頭の切れる祐也くんの言うことを信じ込んでしまっていた。