家まで送ってくれた先輩。 「あの、上がっていきますか?」 私がそう聞くと先輩は少し困ったように笑った。 「いや、いいよ。親御さんに迷惑かけるだろ。」 「あの。いないんです。両親とも。」 お母さんは久しぶりの地元を散歩するらしく、お父さんは仕事があるから夜に帰ってくると言っていた。 「ひとり怖いんです。いまはだれかといっしょにいたいっていうか。」 ギュッと先輩の袖を握る。 「ダメですか…?」