「だったら趣味悪。あんたみたいな男だったら美人とかスタイル抜群のやつとか寄ってくるのに。なんでそんなやつなんだよ。」
…ちょっと待って。祐也くんはなにか誤解している。
私と先輩は恋人でもなんでもないし、先輩は生徒会長として私を気にかけてくれた。
ただそれだけなのに。
「こいつの良さなんて俺にしかわからなくていいんだよ。」
先輩はそう言ってから私の手を掴んだ。
「…行こうか、舞花。」
ふわりと優しい表情で呼ばれた下の名前。
「…っ、はい。」
ドキドキが止まらないけど今は先輩に任せよう。
「おい、舞花!」
祐也くんの私を呼ぶ声。
「…振り返るな。無視しろ。」
先輩のその声に頷いて私達は家に向かって歩いた。


