「落ち着け。というか、まだ帰ってなかったんだな。もう遅いぞ?」


先輩のいうとおり、外を見るともう真っ暗だった。



「どうしても先輩に会いたくて待ってました!」



私がそう言うと先輩はフッと口元を緩ませてから後ろにいた人に話しかけた。



「先生、やっぱ直で帰ります。」



どうやら顧問の先生らしい。


一度学校に戻る予定だったのかな、先輩は。


「おー、そうか。了解。」



先生のその返事を聞くと先輩は歩き出した。