あー、確か加藤くんが好きな女の子だっけ。



「ひ、姫華ちゃん、この人たちは…?」



すると姫華ちゃんの後ろで縮こまっていた亜子ちゃんが震える声で訪ねた。


…ほう。加藤くんの気持ちがわかった気がする。

この子はたしかに、守ってあげたいかも。



人見知りなのか今にも泣きそうな顔をしている亜子ちゃん。



「生徒会長の小松先輩と、最近転校してきた舞花先輩だよ。ほら、前に話したことあるでしょ?」




すると亜子ちゃんはパァァと表情を輝かせた。



「そうだったんだ…!あ、あの…!根島 亜子っていいます…!」



ぺこりと頭を下げられる。