お母さんに電話をかけようとすると、 「あれ?北野?帰ったんじゃねぇの?」 小野くんが私の元へと駆けつけた。 「うん、ちょっと迷っちゃって…」 あはは、と照れ笑いすると小野くんは苦笑した。 「まぁ、ここらへん入り組んでるからな…でも帰れないのは困ったなぁ。俺も夜遅くまで部活だから送っていけねぇし」 「あ、でも…」 お母さんに迎えに来てもらうから大丈夫だよ。 そう言おうと思ったら、 「あ、先輩!いいところに!ちょっと来てください!」 小野くんが急に叫びだしたのだ。