「ううん。こちらこそ聞いてくれてありがとう。誰か、好きな人でもいるの?」 女の人がそう言うと先輩は少し困ったような表情になった。 「好きなやつ、か…。よくわからん。」 そう苦笑してから先輩は女の人に背を向けた。 「じゃあ、そろそろ。」 「あ、うん。引き止めちゃってごめんね。」 女の人も背を向けて歩き出す。 女の人が見えなくなると先輩は口を開いた。