「おい?北野?」 「…っ、耳元で喋らないでください!」 耳元で囁かれたらなんか、直接脳内で響く感じで、ドキドキする。 「あぁ、悪いな。立てるか?」 「はい…加藤くんに押されただけなので。」 加藤くんを睨みながら先輩の胸から脱出する。 「わー、怒らないでくださいよ。舞花センパイ。良かれと思ったのに。」 「どうして私の背中を押すことが良かれと思ったの…!?」 加藤くんのわけわからなさすぎる言動に目を見開くと、 「わかんないならもう一度やってあげますよ。」 加藤くんはにやりと笑った。