「確か…群馬だったか?」 「へっ?」 ぐ、群馬?嘘、空耳じゃないよね…。 「どうかしたのか?」 「いえ…私が前に住んでたとこ群馬だったから…」 前の学校は群馬県にあった。 あまり、いい思い出がない。 「そうだったか。」 先輩はそう言って床に落ちてるシャープペンを拾う。 「そろそろ勉強、再開するぞ。」 「あ、はい。」 先輩は軽く伸びをしてまた問題に取り掛かったのだった。