「失礼します…」



緊張しながら職員室の扉を開ける。



初めての学校、初めての制服、

まるで入学式のような感覚に陥る。



「お、来たか。とりあえずこっちこい」


一人の先生が私を手招きする。



「俺がお前の担任の森川だ。よろしく。」



「あ、はい。北野 舞花です。」



ペコリと頭を下げると先生はハハッと笑った。