そして次の日。
「舞花、お泊まり会って誰とするの?」
朝、泊まりの用意の最終確認をしてるとお母さんが聞いてきた。
…あれ、この場合なんて答えたらいいの?
「え、と、姫華ちゃんかな。」
「あー、あの後輩の子?」
家でよく姫華ちゃんの話をするため、お母さんに認識されてる姫華ちゃん。
「うん。」
「へぇ、勉強頑張ってね。ってか、そんなオシャレしてくの?後輩の子の家なのに。」
お母さんは私の服をジロジロ見ながらいう。
「え、いつも通りじゃない?」
「いや、そんなことないわよ。いつもアンタ地味な服でジーパンしか着ないのになんで今日はそんな可愛い服でスカートでさらにはアクセサリーもつけてるわけ?」
言われてみれば、そうだ。
いつも無地のTシャツとジーパンの私が今日はめいいっぱい可愛い服を選んできている。
…無意識、だった。