「泊まり、嫌か?」



「嫌ではないんですけど…」



「あぁ、俺がお前を襲うかもしれないってことか。」



先輩は楽しげな声でそんなことを言う。




「そ、ういうことじゃないんですけど…」



「…襲うに決まってるだろ。」



先輩はそう言って私に微笑んだ。



「、と言ったらどうする?」



カァァ、顔が一瞬にして赤くなる。



「バカじゃないですかっ…!そういうのはやめてください!」




「そうだな。襲うとかは冗談だ。だけど泊まりの件は本気だぞ。

いかがわしいことはなにもしない。だから泊まってけよ。明日。」



先輩はそんなに私が赤点になることを気にしてくれてるのだろうか。



「ありがとうございます。」



「…あぁ。明日迎えにいくから待ってろよ。」




そうして先輩とわかれた。