堅物男子と甘い恋





「それは…親の転勤で…」


嘘だ。

目も泳いでるし、声も震えた。嘘だってことがバレたかもしれない。



でも、いいたくない。




「…そうか。まぁ、いろいろあるしな。」



たぶんこの嘘は生徒会長にバレただろう。でも、深く追求はされなかった。



「…悪かった、少し無神経だったかもしれない。」



生徒会長はそう言って口をつぐんだ。


「いえ、ではそろそろ親が来るので」



ぺこりと会釈をして背を向けると、



「あぁ、気をつけろよ。」



生徒会長もそう言って去っていった。



…生徒会長は終始無表情のままだった。