そんなある日、事件は起きた。



「佐野 姫華っている?」



顔立ちの整ったいわゆるイケメンの方が私のクラスにきたのだ。



しかも、その口は私を呼んでいる。



「え、誰…」



知らない男の人だったから戸惑ってるとみぃちゃんが教えてくれた。


どうやらその人はこの間来た一つ上の学年の転校生だったらしい。



って、めっちゃイケメンじゃん。そんな方がなぜ私を?



恐る恐る前に出るとそのイケメン先輩と目が合った。