佐野 姫華side
あれは私が中学の頃の話です。
「姫華おはよ。」
「おっはー!」
気が弱くて人見知りな私はみんなに比べて友達が少なかった。
でも、すごく仲いい友達がふたりいたから、それでいいと思ってたんだ。
「りっちゃんと、みぃちゃん、おはよ。」
りっちゃんことりかちゃんはザ、女子って感じですごく可愛い。
そしてギャルっぽくて、友達も多い。
なぜ私と仲良くしてくれるのか疑問だったが、すごく優しかった。
みぃちゃんことみいなちゃんはとにかく元気。
顔立ち整ってて、面白くてクラスのムードメーカ的存在。
ふたりとも、いつもなぜか地味な私に構ってくれていた。
「姫華ぁ!お菓子買ってきたんだ!いる?」
「ほしいけど、学校内ではだめだよ〜」