「ねぇ、北野さん。」



席につくと美幸ちゃんたちが私の元へとよってきた。



「さっきの授業小野くんが北野さん呼吸困難で倒れたって言ってたんだけどそれ本当?」



バツが悪そうな表情をしてる美幸ちゃん。


罪悪感とか、抱いてくれてるのかな。



「うん、本当だよ。」



「ねぇ、さっきのこと小野くんに言った?」



さっきのこと?


美幸ちゃんたちに目障り、と言われたことだろうか。



「言ってないよ。小野くんには。」



…先輩にはいってしまったけれども。