「はぁ…また今日から学校か…」
夏休みも開けてまだまだ暑い9月上旬に私、島坂真子は名門校の制服を着て約1ヶ月ぶりの通学路を通っていた。
「真子ーっ!おっはよー」
この無駄にテンションが高いやつは友達の神崎麻莉亜。同じ2年生で仲が良い。
「真子先輩おはようございます!」
この子は一年後輩の三宅朱莉ちゃん。放送部で趣味が同じで仲良くなった。
「本当に真子は学校嫌いだよね。なんかあるの?私としては松野先生に会えるから好都合だよ?」
「良さが分からない…松野?どこがいいのあんなやつ」
そう捨てゼリフのように言うと早足で学校に行った。

学校に着き自分の席に座ると窓から見えるたくさんの木とグラウンドがあった。
朝礼があるらしく体育館に行き校長の長い話を聞かされる
「今日から夏休み明けですが…」
つまらなかったが話に耳を傾けてやった(上からだな)、バスケ部が県大会優勝したとか吹奏楽部がコンクール金賞だったとかたくさん話して眠くなったところで
「これで朝礼を終了します。」
やっと長い話が終わった…と思い教室に戻った。