〜復讐〜②

半年前の事でした。

「おはよ!楓!」

「おはよ!凛音!」

私達は、まだ仲がそこそこ良かった。
私は、楓の事は、嫌いではなかった。

「今日テストだよー。」

「きゃー、嫌だぁ!全然勉強してないよ。」

「私も!」

私と反対で、運動神経抜群だった彼女は、私に色々教えてくれた。


ある日、体育祭の打ち上げがあったんだ。

「凛音も、行くよね?」

「あ、私は………病院行かなきゃ行けないし。ごめん。」

「そっか。またね。」

こんなの、嘘。
ホントは金欠なだけ。
お母さんに頼んで前借りなんて、したくない。

あゝ。
私ってなんて嘘が得意なんでしょう!