折り鶴が舞い降りる

「いったいここは、何処なんだろう」
 舞子は起き上がろうとしたが
身体が動かなかった。
「このまま雪と同化して、雪と共に解けて消え去るのも悪く無い・・・ 」
スローモーションのように
ゆっくりと舞い降りてくる雪をみていると
まるで空中を浮遊しているような
不思議な感覚があり心地よかった。
舞子は静かに目を閉じ
その心地よさに身をゆだねた。