朝。6時30分
支度を済ませ、朝食を取り家を出る。
もちろん父と母は出勤が早く、顔は合わせるがほとんど会話がなくそれぞれ家を出ていく。

そんな毎日を大体30日くらい過ごしたある日。
長距離走大会の練習時間が出来た。理由は学校の伝統で生徒全員参加、陸上部顧問主催の大会でリタイアの生徒を減らすため、体力強化時間だ。


汐月は運動が苦手だ、体力がない汐月はよく貧血になり進んで運動をしない。

そして、初めの長距離走練習中汐月は予想どおり貧血で立てなくなってしまった。

先生に保健室まで運ばれる。養護教諭のは保健室から出てくると中にいた瀬田に声をかける。
「そんな重度じゃない喘息なんだから、働け〜」などといい、汐月をベットまで運べと指示をし、教師を授業へ返すと何か気づいたように、保健室を早足に出ていく。

瀬田は美しい手で汐月を持ち上げる。
そんな時、汐月がしていた眼鏡が落ちた。それに気付かず瀬田はベットへ連れてき優しく下ろす。

瀬田はこの時、汐月を見て可愛いと思った。

なぜなら、元々汐月は顔立ちがいい。
だが、本の読みすぎで目がどんどん悪くなり度が強い眼鏡をかけ、本来の顔とはかけ離れていた。

その顔だちは、結構瀬田の好みようで一気に気になる存在になった。眼鏡を慌てて探してかけてあげる。その時養護教諭が包帯を持って保健室へ入ってきた。
倒れたとき、足を挫いてしまっていたようで手慣れた手つきで足に包帯を巻いていく、終わったと同時に授業のチャイムが鳴った。それと瀬田は同時に保健室を出た。

そんな事瀬田の気持ちを1ミリも知らない汐月は 体調が回復せず、この日そのまま早退した。