行為を終えた義父は優しい。



身体をふいてくれるし、頭を撫でてくれる。


ごめんな、ごめんなと人が変わったように言いながら私にキスをする。




私は義父のその優しさを、何も言わず、人形のように固まりながらうける。




けれど、少しすると飽きたように私を冷たい床に放り捨て、扉を占めて鍵をかけた。




私は何年も切っていない髪を手櫛でときながら、呟いた。




「私は今日もこの部屋ですごす。

私は今日も汚い…」







«死に損ない髪長姫»fin…