「よし、じゃあ帰ろうー!
久々にどっか寄ってく?」


そんなことを言いながら
あたしたちは教室を出た。


そして、長い廊下を歩いていると……


「あ、林崎さーん!はろー!!」


と、少し遠くから
そんな声が聞こえたかと思えば…
誰かがあたしに、手を振っている。


…日差しのせいで、
誰だか良く分からないけど…


「…はろー!!!」


あたしも反射的に、手を上げて挨拶をした。


多分、同じクラスの人。