朝.俺は初めて校門の前で芽衣が来るのを待った。


もうそろそろ来る時間だ。


俺はドキドキして待った。


来た…。


朝のピークの時間で周りには生徒がたくさん居る。


芽衣はまだ俺に気付いていない。


「おい。」


俺の声に芽衣はすぐに気付いた。


ダダダ…ッ!!


「はっ?…おい!!何で逃げんだよ!!」


芽衣は今.来た道を走って戻って行く。


俺は芽衣を追い掛ける。


「おい!!待てって!!」


俺は走りながら思っていた。


掴もうとしても掴めない。

自分の気持ちとは反対に近付こう
としても相手は逃げて行く。


今まで芽衣はこんな気持ちだったんだ。


俺はそんな芽衣の気持ちも考えずに酷い事ばっかりしていたんだ。


謝らなきゃ…芽衣にちゃんと想い伝えなきゃ…。