「芽衣!!そんなに急がなくても大丈夫だって!!」

そんな声に顔を見上げた瞬間だった。

階段の上から女が転げ落ちてくる。

「キヤーッ!!」

「痛ってえー!!」

気が付くと俺は女と一緒に階段の
下まで転げ落ちている。

俺は大の字になっていて.その上
には女が覆いかぶさるようにして
俺の自由を奪っていた。

「痛ぁーい!!」

「はあっ?ふざけんな!!こっちのセリフだろ…。はっ?」

女を見ると目には涙をいっぱい溜めている。

「悪い…大丈夫か?」

なんで俺が謝ってんだよ。

「って言うか…早くどけよ!!」

「あっ…ごめんなさい!!」