芽衣が男と抱き合っているのを見
たあの日から…俺は芽衣の姿を捜
すようになっていた。


相原 芽衣


名前しか知らない…どこに住んでるのかもわからない。


あれだけ嫌だった芽衣に一目でも
いいから会いたいと思ってる俺が居た。


そんな俺の願いも虚しく.ずっと
会えない日が続く…。


食堂に行くには1年の教室の前を通る方が1番近い。


今まで避けていた近道を今日は通る。


圭輔にはわからないように1年の
教室を見るけどやっぱり芽衣は居なかった。


そんな時だった…将人が前からやって来る。


将人の横にも芽衣は居ない。


将人は何も言わず俺達の横を通り過ぎて行く。


将人に聞けば芽衣の事がわかるはずだ。


でも…俺のプライドがその事を邪魔する。