次の日から芽衣は本当に姿を現わさなかった。


後ろ姿を何度か見掛けた事があっ
たけど…俺が居る事を知って逃げ
ているようだった…。


1ヶ月が経ち…芽衣の姿さえ見掛けなくなる。


「最近.芽衣ちゃん見掛けねぇよな
ぁ…。お弁当も持って来なくなっ
たし…どうしたんだろ?」


「知らねぇよ。俺はあいつの顔を
見なくなってホッとしてんだよ。
またあいつに付き纏われたら地獄の始まりだよ。」


「でも…なんか芽衣ちゃんの元気な声が聞けないと寂しいな。」


「そんな事を思うのはお前だけだよ!!」


俺は本当に平和に暮らせる事へ喜びを感じていた。


次にあいつを見掛けるまでは…。